妊活の各種検査〜卵管造影って痛いの?〜
今までの記事の中で妊活の為に不妊治療外来に行くことをお勧めしました。
ただ、私もそうだったのですが、不妊治療に二の足を踏んでいる方の中には、先行する痛い・怖い検査の噂を聞いてためらっているという方も多いのではないのでしょうか。
血液検査だけでもアウトという方もいらっしゃると思いますが、それはさておき、私が一番怖かったのは卵管造影でした。各種口コミウェブサイトや経験者談を集めては怖くて涙を流している状況でした。
卵管造影の痛みについて結論から言うと、「個人差がある」なのですが、それであきらめてしまう前に試してみていただきたいと思うのは
その個人差がどういう分布になっているか、どれだけ痛いという人が多いかという率については検査を受ける病院で実際に確認してみてほしいということです。
あくまでも私の経験ですが、私が病院で涙ながらに「卵管造影が怖い」と相談した際の看護師さんの回答は、「当病院でこれを痛いと言われた方は、今までのところ極数名程度なのですが。。。(私の診察番号は数千番)」という状況でした。
確率は、数千分の数名。もちろん、私がそれに該当する可能性は十分にあります。
直前に先行して妊活をしていた友人に確認したところ、1名は「検査をした記憶もないぐらい痛くなかった。」
もう1名は「卵管が詰まっていたので、最大圧をかけられて死ぬかと思った。」
なんとも言えません。
しかし、まさに施術するという病院で痛みを訴えた女性が数千分の数名(1000分の1よりは小さい数字です。)であることと、子供が欲しいという気持ちを量りにかけて、勇気を出して検査を受けることにしました。
そして、実際の検査の痛みはどうであったかというと、、、まったく痛みはありませんでした。
どのくらい痛みがなかったかというと、怯えて先生に検査台から「怖いんですけど」といった際には、先生から「うん、ちなみに造影剤はもう入ってて、検査は半分終わってるからね。」「え?」っというやりとりが行われたほどでした。
なので、実際に施術する病院での痛みの可能性について正確に把握してほしいのです。
そこから判断することも可能だと思います。お金を払って治療を受けているのは私達ですから、そこで嫌になったら逃げてしまったっていいと思います(先生は怒るかもしれませんが。)
ちなみに、私の通院していた病院では、卵管造影は造影エコーという方式で行われていました。そのため、通常の卵管造影と異なった可能性はあります。よく聞く卵管造影剤をまたに挟んだまま、レントゲン室へ移動とかそういったことはなく、通常の内診台で全ての作業が完了しました。
しかも、卵管造影用の造影剤はオーガニックとのこと!!!
これを内診台で看護師さんから伝えられた際の私の感想は、「それっていいの?悪いの?」
なんかよさそうな気もしますが、卵管という場所に入れられるものであることを考えると、
科学の限りを尽くして衛生的にしててほしい気も。。。
いずれにしても、痛みを全く感じず、終わることができました。
事前に妊活に関する広場のような各種のウェブサイトを確認したところ、どうやら痛がりの方は痛み止めのボルタレン座薬を処方してもらっているようだったため、一応内診開始前に痛み止めのボルタレン座薬を入れていました。でも、あまり関係なかったような気がします。
また、前述した「痛かった」という友人は本人が医師だったので、内診台に上がる前にどういう対応が考えられるかアドバイスを求めました。
「自分は痛くて痙攣が止まらなくなったので、芍薬甘草湯という漢方を処方してもらった。もらっておいた方が良い。
レントゲンでは臥位から立位に突然変えられるので、迷走神経反射で気絶する可能性があるので注意」
ということでした。
いずれも、内診台に上がる前には全く役に立たないアドバイスでしたが(芍薬甘草湯は通院先にはなく、また、迷走神経反射なんて、自分でどう対策したらいいのかさっぱりわかりません。)、担当の先生に上記を伝えると、
「迷走神経反射で気絶する可能性があるっていうのは本当だね。うん、とっても正確。でも、うちは内診台で検査するから大丈夫だったでしょ。」と笑っておられました。
これでわかるのは、病院ごとに施術方法が大きく異なるため、痛みが違いそうだということです。
なので、是非病院で実際に聞いてほしいのです。
また、痛みが怖いという主張に対しては何ら慰めにならないかもしれないですが、
例えば、検査の時に卵管が詰まっていることがわかって痛みがあった場合、卵管造影で卵管を通しただけで、ぐんと妊娠率が上がることになるかもしれません。
(妊活でよく聞く卵管造影後のゴールデンタイムの恩恵がはっきりしているためです。私は卵管造影が痛くなかった結果として、
「卵管につまりがないのに何で妊娠できないの?」という疑問を抱くことになりました。)
今日書いた確率の考え方ですが、妊娠にかけてもよく出てくる言葉です。
是非、何かに悩んだときに、「それが私に起きる確率はどれぐらいなの?」ということを考えながら前に進むか判断してみてください。
きっとぼんやり考えているよりも不安が小さくなるはずです。
頑張って進んでいきましょう。