妊活ワーママ・ワーパパのShining Monday

こじらせ女子とおっとりおっさんの妊活・子育て~自立と努力~

【実体験】不妊治療専門外来のススメ。選び方と転院の可能性の理解

不妊治療外来というと敷居が高いという認識の方が多いのではないでしょうか。そこへ行ったら最後、人工授精と体外受精しか選ばせてくれないのではと不安になる方も多いと思います。

 

でも、実際にはそんなことはありませんでした。前回もお伝えしたように、スポイト法などの家でもできる不妊治療のレパートリーの紹介を受けたり、栄養面からのアプローチ(葉酸だけでなく妊娠率そのものに影響する栄養素もあった。)を教えてもらったりなど、最初はかなりマイルドな方法を教えてもらうことができました。

 

そこで、自分の後悔と誤解の解消のため、単なる産婦人科だけでなく、早めに不妊治療外来を訪れること、病院の決め方や選ぶ際の心構えなどを書いておきたいと思います。

ポイントは以下の3つです。

  1. 通いやすさ(職場からと家から)※ただし、家からは多少遠くてもOK。
  2. 最初は口コミは気にしない。※転院するかの際に参考に
  3. 先生を妊活の同志と思えるか

 

1.通いやすさ

このウェブサイトにたどり着かれたのはワーママかワーパパではないかなと思うので、その前提で書かせていただくと、最初の病院は一にも二にも「通いやすさ」が大事です。

 

特にワーママの場合、通院の頻度が高いので、職場からの通いやすさは重要です。通勤前や通勤後に行くので、とにかく、職場から遠いと疲れる、仕事がたまるなど、妊活以外の生活に支障が出てしまいます。

 

結果、通うのが大変というだけではなく、妊娠していなかった場合のストレスやダメージも非常に大きくなってしまいます。

 

これは結構見逃せない問題で、「こんなに頑張ったのに!」ととても追い詰められ、次の月へのモチベーションの低下にもつながります。圧倒的に通院回数が多い妻の方が、通院回数が少なくのほほんとしている夫の方にキレることも出てきます。(特に、夫の「また来月頑張ろう」という励ましの言葉にキレます。夫に悪気はないとわかってはいるのですが。)

 

二人三脚で進まなければいけない作業です。とにかく、妻側の負担をどれだけ軽くできるかが大切です。(家からは多少遠くても、朝早く起きたり、帰るのが遅くなる程度なので、近い方が楽ですが、職場からの近さの方がやはり大事です。)

 

ちなみに、よく聞く待ち時間の問題ですが、これについては、女性側の会社がリモートアクセスでの仕事を導入しているかどうかによると思います。

 

リモートアクセスのない会社であれば、こっそり会社を脱出できるか(←ひどい。)。こっそり脱出できる、リモートアクセスがあり自宅からも作業ができるということであれば、あまり待ち時間は気にしなくてよいように感じました。

※リモートアクセスのない会社の場合、業務終了後に通えるかどうかがカギです。私は、最終的には妊活と両立できる職場(少なくとも人間的な労働時間の職場)に転職しました。

 

私は、職場からDoor to Doorで15分、自宅から20分(病を中心に同心円上に家と職場があるイメージ)の場所に通いました。偶然でしたが、通いやすさの重要性を考えると正解でした。

 

私の仕事の性質上、職場を離れていても仕事が可能であったこと、私の通っている病院では待合室でほとんどの女性が仕事をしている状況だったので、待ち時間のストレスもそれほどありませんでした。これが結果的に、気楽に通える、続けられるというところにつながったと思います。

(仕事が忙しいときは、受付を済ませてから、内診台に上がって脚をひらかれる直前まで、パソコンでメールのドラフトやチャットで打ち合わせなどをしていましたが、さすがに先生が引いていました。。。)

 

2. 最初は口コミは気にしない

病院選びに失敗したくないというのは、誰でも思うことで、最初はたくさんネットで口コミを調べたり、実際に行ったひとの印象を聞いたりされると思います。

 

実際私は、不妊治療外来に行こうと思ってから、3か月を口コミ調査、体験談調査に費やしたうえ、結局通っていた産婦人科の紹介を経て、まったく調査していなかった病院に行くことになりました。

その際の経験から振り返った感想としては

  • 口コミに従わなくてよかった(口コミは変動する!)
  • 先生と合うかどうか、治療方針が合うかどうかはやってみないとわからない

でした。

 

私が行きたかった、当時口コミの良かった病院を検索すると、今は口コミはボロボロで出てきます。先生と合うかどうか、治療方針の相談に乗ってもらえるかは、先生と実際に話してみないとわからないことも多いです。なので、まずは一回、先生と会って話をしてみましょう。

 

口コミは、嫌だなと思ったときに見て、「あ、周りの人もそう思うんだ」ぐらいの参考程度に考えたほうが良いと思います。

※私が通院していた病院は受付の感じが非常に悪く、病院の口コミを下げている原因は圧倒的に受付でした。

 

本当に相性があわなかったら、転院を考える必要があります。転院の時間的余裕を作るためにも、最初の一歩、最初の病院は通いやすさからスパッと決めるという覚悟があった方が良いと思います。

 

3.先生を妊活の同志と思えるか

最後に、不妊治療外来を選ぶ際の心構えとして、「妊娠させてくれる病院」を選ぶのではなく、「妊活のパートナー(同志)を選ぶ気持ちで」というのが、私の個人的なアドバイスです。

 

妊娠させてくれると思うと、失敗したときに「なんで妊娠させてくれないんだ!」という気持ちが出てきます。でも、妊娠できるかどうかは神のみぞ知る・・・で、人間ができることはどこまで確率を上げられるかというところでした(少なくとも私の場合)。

 

具体的には、自分は栄養を取り、体をあたため、ホルモンバランスを整え、採卵、着床しやすいコンディションを作る、夫はコンディションの良い精子をつくり提供する、先生は腕によりをかけて採卵、着床処置をする。これらの役割をチームとしてやっていけるか、これを考えるイメージです。

 

私が通っていた病院は先生がちょっと軽い感じで心配だったのですが、逆にチームメイトとしてはやりやすく、良いチームワークを作ることができました。(チーム全員がちょっと軽い感じです。)

 

 

私自身、不妊治療外来の門をたたくまで、3年かかりました。また別途書きますが、その最中には、行っていた産婦人科不妊治療に関する認識不足・誤解・誤診などもあり、2年は明らかに無駄にしています(その期間の卵を私に返してほしいとまで思いました。)

 

興味のある病院のブログやウェブサイトを見てみてください。また電話で問い合わせもしてみてください。不妊治療外来の門はきっとそれほど高くありません。

 

自分がどういう相談をしたいのか、どういう将来を手に入れたいのかを見据え、一歩一歩確実に進んでいきましょう。